彼女の人生は間違いじゃない
日本全国に大きな衝撃と悲しみを与えた東日本大震災。それから5年の月日が流れても、今も仮設住宅で暮らしている人は福島県内でも7万7千人以上います。しかし、廣木監督は「今を生きている僕らの映画にしたかった」と述べており、福島で撮影して感じた事をすべて描き切るつもりで制作に挑んだそうです。
また、みゆき役の瀧内公美は「これは福島だけの問題ではない」と監督からアドバイスを受けたとコメントしています。確かに、2016年4月には熊本地震が起こり、その後も日本各地で地震が発生しています。また、地震のような災害だけでなく不慮の事故などの喪失は、いつどんな時に起こるかは誰もわかりません。
「どうしても描きたかった」と監督が望んだ本作は、決して観客にも他人事で済ませられない内容だと思います。
みゆきが福島ではどんよりしているのに東京へ行くと表情が変るとか細かい演技が素晴らしく瀧内公美さんは凄い女優さんだと感じます。☆☆☆3